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秦歴史遺産保存協議会に期待する

                                             総社市長 片岡聡一

秦の地は、私が生まれ育ったふるさとです。今でも目を閉じればかつての風景が昨日のように鮮やかに思い出されます。

秦原廃寺、秦天神社、古川寺は、秦小学校へ通う通学路沿いにあり、登下校の道すがら中に入り込んでは道草を食ったものでした。よく登って遊んでいた家の裏のあの小高い丘が、今思えば一丁ぐろ古墳でした。当時の片岡少年には、この小山が歴史的な価値の高い素晴らしい文化財であることなど思いもよらぬことでありました。

また、小隊を組んでの正木山登山は、遊び盛りの子どもたちの小さな冒険コースの定番でしたし、ときには少しどきどきしながら大野まで足を延ばすこともありました。山頂から望んだ広々とした風景の爽快感は今も心に残っています。

秦という地名の由来には、一説には朝鮮半島から渡ってきた機織の技術集団、いわゆる「秦織り部(はたおりべ)」に由来するとの説もあり、この辺りが古くから産業の栄えたわが国の先進地域であったことは間違いありません。

このホームページを通じて秦の歴史と魅力が全国に発信され、歴史深いこの秦の地が総社市史の歴史ロマンを伝える発信の地として総社市を飛び越えて、岡山県、ひいては日本全国のみなさんに夢を与える拠点になれば望外の喜びです。